シナモンとは

桂枝(シナモン)は若い細枝、桂皮(ケイヒ)は幹の皮。漢方として同じ植物だが部位が違う。シナモンは「世界最古のスパイス」として知られる爽やかな香りのスパイスです。カレーやアップルパイ、カプチーノなどに利用されることでお馴染みの方も多いでしょう。一方で、抗菌や内臓機能の活性化といった効能をもつ生薬としての側面もあります。約6,000年前から世界各地で防腐剤として用いられてきた記録が残っており、生活に根ざした民間薬として重宝されてきたことが窺えます。

ふだんスパイスや生薬として用いられているのは、クスノキの仲間であるニッケイ(肉桂)という植物の皮を乾燥させたものです。スパイスとしては「シナモン」「ニッキ」、生薬としては「桂枝」「桂皮」などと呼ばれることが日本では一般的です。

※桂枝(シナモン)の漢方としての歴史や特徴、働きなどについては、Wikipediaのサイトを参考にしています。

  • 独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味がありカプチーノ等の飲料やアップルパイ、シナモンロールなどの洋菓子の香り付けに使われる。
  • インド料理の配合香辛料ガラムマサラの主要な成分でもある。インドのチャイの香りづけにもかかせない。
引用元:シナモン(英: Cinnammon)|Wikipedia

シナモンに含まれる栄養素

シナモンにはビタミン類やカルシウム、鉄分など、健康な体を保つために欠かせない栄養素が豊富に含まれています。

特に顕著なのは、カルシウムとビタミンKです。この2つは、シナモンパウダー100グラム中に1日の基準摂取量の50%以上もの量が含まれます。また、ビタミンB6やビタミンE、鉄分、マグネシウムなどについても、基準摂取量の10%以上を摂取することが可能です。

ただし、現実的にはシナモンを1日で100グラムも摂取することはありませんし、後述のように過剰摂取には副作用もあります。シナモンから得られる栄養素はあくまでも補助的なものと考えておきましょう。

漢方 桂枝(シナモン)が持つ健康パワーの効能と効果

実は、漢方成分としても大きな効果を持っているのですが、ご存じだったでしょうか?
漢方成分としての桂枝がどのような健康パワーを秘めているのか、具体的に5つご紹介したいと思います。

1.発汗を促すデトックス効果
汗と一緒に体内の余分な熱や老廃物を排出!体内環境の改善に効果的です。シナモンには、水分の代謝を促進する作用があると考えられています。発汗を促すことで体内の老廃物が追い出されますので、デトックス効果やむくみの改善に期待がもてるでしょう。
2.体温を高める温熱作用
体温が1度上がると免疫力は60%アップ!?病気に負けない強い身体を実現。シナモンの香りの主成分であるシンナムアルデヒドには、傷ついた毛細血管を修復する作用があります。すると血流が改善されるため、冷え性改善に繋がります。また、同じく香りの成分であるクマリンには血が固まるのを防ぐ作用があるため、さらさらの血液を作ることにも役立ちます。
3.美肌・肌トラブル改善効果
血流の改善は、自律神経のバランスを整えることにも直結します。自律神経が適切なバランスを保っていると代謝が促進され、肌細胞のターンオーバーが活性化しますから、シミやシワといった肌トラブルの予防・改善にも効果があります。
4.老化抑制にも効果的
最新の研究では、老化は細胞が酸化することで引き起こされることがわかってきています。シナモンには、上記の肌トラブル防止効果に加えて高い抗酸化作用があることも知られていますので、老化のスピードをゆるやかにすることに繋がるでしょう。
5.リラックス効果
シナモンの香りにはリラックス効果もあります。特にシナモンオイルは、固形のシナモンよりも甘く濃厚な香りをもつため、高品質なたアロマオイルとして利用されることも少なくありません。

上記5つの健康パワーに関連して、桂枝(シナモン)の他にも大きな効果が期待される漢方成分があります。デトックス効果については『ハトムギ(はと麦)で生活習慣病の予防や効果に期待』を、老化抑制については『山査子(サンザシ)の3大効果』をご覧ください。

まるでお菓子の添え物のように思われていた桂枝ですが、実がこれほどまでに高い健康パワーを秘めていたのです。シナモンの効能を上手に活用して、将来の美と健康を実現しましょう!

美容に効果的なシナモンの食べ方

上記のように、シナモンには肌トラブル改善やむくみ改善といった美容効果があります。こうした効果を最大限に活かすためには、次のような食品と一緒に摂るのがおすすめです。

○豆乳
豆乳に含まれるイソフラボンも、シナモンと同じく血流改善効果をもちます。相乗効果に期待がもてます。
○りんご
りんごは胃腸を整える効果をもちますので、体の内側からも美肌効果を得ることができます。アップルパイは理想的な組み合わせといえます。
○クルミ
クルミはアンチエイジング効果のあるナッツとして有名です。こちらも洋菓子の形であれば一緒に摂りやすいでしょう。
○ワイン
抗酸化作用といえば、ワインのポリフェノールです。ホットワインにすれば体を芯から温められますので、冷え性の人におすすめです。

生薬『シナモン(桂皮)』としての効果・効能

生薬としての「桂皮」とスパイスとしての「シナモン」は、呼び名こそ違いますが基本的に同じもので、成分も変わりません。そのため効果・効能については、先ほど紹介したものと一緒だと考えて大丈夫です。

古くから信じられてきた効果としては、ほかに糖尿病改善や食欲増進、生理痛の改善、動悸の予防などを挙げることができますが、これらについては今のところ科学的に立証されているわけではありません。プラスアルファ程度に考えておきましょう。

最適な摂取量と過剰摂取による副作用

さまざまな美容・健康効果をもつシナモンですが、摂取量には注意が必要です。シナモンにはクマリンという毒性物質が含まれており、過剰に摂取すると肝機能や腎機能に障害を引き起こすことがわかっているためです。

特に中国産やベトナム産のカシアには、セイロンシナモンの数十から数百倍ものクマリンが含まれています。生薬として美容・健康のために摂るのであればセイロンシナモンを選び、摂取量は1回1~3グラム程度までに抑えるようにしましょう。

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