鍼灸に期待される効果 少ない副作用で自己治癒能力が高まる!

WHO(世界保健機関)に認定された鍼灸の期待される効果。人間が本来持つ自己治癒力を高めるって本当?鍼灸は、体のいたる場所にある“つぼ”を針やお灸で刺激することによって痛みを取り除きます。

なぜそんなことが可能かというと、患部という“限られた場所の自己治癒能力を意図的に高めるから”なのです。

鍼灸は、このように体のもともと持つ自己治癒能力=免疫力を上げてくれます。あくまでも体の内側から治しているのであって、化学物質や手術のように体の外側から治しているのではありません。よって副作用なども少ないため、虚弱体質やご高齢の方には大変効果的な治療法と言えます。

※心身療法の1つ、鍼灸の効果などについては、厚生労働省のサイトを参考にしています。

統合医療とは、さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うものです。科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医学と相補・代替医療、さらに経験的な伝統・民族医学や民間療法なども広く検討しています。

①天然物(Natural products)
生薬(herbal medicine)、ビタミン類、無機物等の利用
②心身療法(Mind and body medicine)
脳、精神、身体及び動作の相互作用に着目した、健康増進を目的とする行為(瞑想、ヨガ、鍼灸、太極拳等)
③手技的な行為(Manipulative and body-based practices)
骨、関節、循環系、リンパ系等の身体構造・組織に着目した行為(カイロプラクティック、マッサージ等)
引用元:○資料2「統合医療」と厚生労働省の取組(PDF) |厚生労働省

WHOに認定された鍼灸の具体的な治療効果をご紹介

鍼灸の治療効果は世界的に認められるものです。ここではWHO(世界保健機関)に認定された鍼灸効果の一部をご紹介します。

呼吸器系 喘息、気管支炎、風邪とその予防
眼科系 ものもらい、疲れ目、結膜炎、かすみ目、眼精疲労、軽度の近視、等
耳鼻咽喉科系 メニエール病、蓄膿、鼻炎、中耳炎、耳鳴り、鼻血、扁桃炎、等
循環器系 血圧異常、息切れ、動悸、心臓神経症、動脈硬化
神経系 神経痛、頭痛、自律神経失調症、めまい、神経症、不眠、等
消化器系 胃炎、下痢、肝炎、肝機能障害、胆嚢炎、消化不良、等
代謝系 痛風、腎炎、前立腺肥大、糖尿病、脚気、貧血、等
運動器系 リウマチ、骨折・ねんざなどの後遺症、腰痛、関節炎、等
生殖・泌尿器系 尿道炎、膀胱炎、性機能障害、尿失禁、等
小児科系 不眠、偏食、夜泣き、夜尿症、アレルギー、虚弱体質
婦人科系 生理痛、冷え症、更年期障害、不妊、等

つぼを刺激し、これほどの効果をもたらしてくれる鍼灸治療。ところで、どうしてつぼを刺激すると、“その場所の自己治癒能力が高まる”のでしょうか。

鍼灸の効果が分かる仕組み

痛みの原因は、ブラジキニン、ヒスタミン等の発痛物質で、体の異常を伝えてくれる役割を持っています。けれども耐えがたいほどの痛みの場合、私たちの精神や神経は参り、体がより不調になります。

針は、特定のツボを刺激することで鎮痛物質の、セロトニン、ノルアドレナリン、エンドロフィンなどを分泌させます。その効果は、針麻酔が実際の外科手術で使用されている事実からも分かります。

委陽や天柱、丹田など、体中にあるツボを刺激してお灸で患部を温めて血行促進するその効果とは?また、針はその刺激による患部の代謝を促進させ、老廃物を排出させる治療効果も持ちます。

お灸は、患部に対する温熱効果があります。血行を促進し、患部の老廃物や疲労物質を取り去るほか、熱による軽度のダメージが自己治癒能力を活性化します。

これは火傷をしたときに分泌されるヒストトキシンという物質のためで、強力な排毒作用があるのです。

ヒストトキシンは白血球の増加を増加させるのです。白血球は、異物や細菌を取り込んで分解・無害化してくれます。

鍼灸でピンポイント!痛みの症状別のツボ

鍼灸の仕組みを知ったところで、早速その効果を試してみましょう。

痛み症状に応じたつぼをご紹介しています。自分で押せる位置にあるつぼを厳選したので、辛い箇所がありましたらぜひ押してみましょう。

痛み症状 つぼの名前・場所
眼精疲労 (天柱・風池)
首の付け根、首骨の両脇のつぼ、それが天柱です。天柱から指1本分外側が風池です。風池、天柱の順番に揉みましょう。
腰痛 (委中・委陽)
膝の真裏の真ん中辺に委中というつぼがあります。委中の隣、委中から見て、内股側に委陽というつぼがあります。両膝の裏の委中・委陽を揉みほぐしましょう。
肩のコリ、痛み (肩井)
首の付け根と肩の間にあるつぼが肩井です。左右をそれぞれ揉みほぐしましょう。
足の疲れ (足三里・承山)
足の裏、膝からかかとまでのちょうど真ん中に承山のつぼはあります。足の表側、すねの骨から指4本分下に足三里があります。左右それぞれを温めるようにして揉みほぐします。
疲労、冷え症 (命門)
へその裏にあるつぼが命門です。背骨と背骨の間にありますので、揉みほぐします。
消化不良、下痢、便秘 (天枢)
へそから指3本分横に離れたつぼが天枢です。左右それぞれを押して、刺激を与えます。
冷え、生理痛、胃腸のトラブル (丹田)
へそから指4本分下にあるつぼが丹田です。押して刺激を与えます。
風邪、ストレス (合谷)
親指を人差し指を開いたとき、直線上で交差する場所が合谷というつぼ。手の甲にあるつぼを軽く押し込み、左右両方のつぼを揉みほぐします。
体のだるさ、不眠 (湧泉)
足の裏にあるつぼです。足指を曲げたときにくぼむ場所が湧泉です。強めに押しながら左右のつぼを揉みほぐします。
消化器、腎臓、肝臓のトラブル (三陰交)
足の内側、くるぶしから指4本分上のつぼです。左右のつぼを揉みほぐします。

多少の効果は実感できましたか?もしも、上記のつぼを押しても効果が短い、または改善が見られない場合にはぜひ、鍼灸や東洋医学の知識を有する医師や専門家へご相談ください。

また鍼灸の他に、上記で説明にありました免疫力を上げる方法の1つに漢方もおすすめします。詳細は『漢方で免疫力を高めて“未病”を撃退!』をご覧ください。

健康保険も適応できる鍼灸治療

世界的に認められている鍼灸治療の効果。針とお灸の仕組みや持続する期間などをご紹介。鍼灸は明治天皇も愛好し、ニクソン元米大統領が針麻酔によって外科手術をしたことでも知られる、世界的に効果の認められている治療法です。

もともとは漢方の前身である“生薬方”とともに、中国を中心とした東アジアで広く行われていた医療(ただし、その発祥は中国でなく、ヨーロッパなのではないかとする説もあります)。

『日本書紀』にすでに記述が見られるようにかなり早い段階で大陸から輸入されており、江戸時代に大きく発展しました。それが現在の日本の鍼灸の基礎となっています。

日本では現在のところ、神経痛、腰痛、五十肩、頸腕発候群、頚椎ねんざ後症候群、リウマチ等に対して針灸治療の健康保健適応が可能で、多くの人々が治療を受けています。

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